「部下に指導してもどうも伝わらない」「指示を聞いてくれない」「指導したら逆に反発された」。
仕事の人間関係において、このような悩みを抱える上司の方は少なくないのではないでしょうか。部下とのコミュニケーションは、組織の生産性や離職防止にも直結する重要な課題です。
このような状況を改善し、部下の成長と信頼を築く上で効果的なのがアサーティブコミュニケーションと心理的安全性の確保です。
アサーティブコミュニケーションの実践
アサーティブコミュニケーションとは、「相手を尊重しながら自己主張を行う」スキルです。部下育成においては、特に「相手の気持ちを受け止め理解する」ことを意識し、感情を傷つけないよう慎重に言葉を選ぶ必要があります。
「Iメッセージ」の活用
部下を非難する「Youメッセージ」(例:「あなたのミスによってお客様から苦情を受けた。どうする?」)ではなく、上司が困っているという自身の気持ちを伝える「Iメッセージ」(例:「お客様からの苦情を受けたが、どう挽回するか一緒に考えて欲しい」)を用いることで、部下は落ち着いて話を聞くことができます。これは、相手に批難を感じさせず、話が伝わりやすくなるポイントです。
傾聴と共感
部下を「顧客」として尊重する姿勢で、横柄な態度や上から目線ではなく、お客様を相手にするように丁寧に傾聴・共感を行い、指導の本意を伝えましょう。
部下の発言や表情を観察し、納得しているか、腑に落ちたかを判断することも重要です。
そこまで必要か?と思う方もいるかもしれませんが、いくら仕事上の「部下」であっても一人の人権を持った人間です。きちんと何を会社でしたいのか、何を「嫌」と感じるのかまずは耳を傾けることからはじめましょう。
心理的安全性の確保
上司と部下の対話を通じて、互いを承認・尊重し、感謝の気持ちを示すことが心理的安全性を築く上で大切です。
承認と感謝
部下の新しいアイデアを「素晴らしい発想だね」と認めたり、「いつもチームのために尽力してくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えることで、部下は自分の意見や努力が尊重されていると感じ、積極的に意見を出しやすくなります。
話しやすい雰囲気の醸成
「どんなことでも気軽に言ってほしい」「何を言われてもあなたの評価には影響しない」と伝えることで、部下は安心して話せるようになります。上司が自身の弱みを見せることも、部下が安心して意見を出す助けになります。定期的な1対1のミーティングでオープンな質問を投げかけ、腹を割って対話できる機会を作ることも有効です。
山本五十六の言葉に学ぶリーダーの姿勢
かつて日本海軍の山本五十六司令長官が述べた「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」という言葉は、部下の成長と信頼を築く上で永遠の真理と言えるでしょう。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
この言葉は、アサーティブコミュニケーションと心理的安全性の確保の重要性を深く示唆しています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」
これは、指示の明確さ、具体的な指導、実践の機会、そして成果や努力に対する承認と称賛の重要性を説いています。部下を動かすには、上司自らが手本を示し、具体的な方法を伝え、実践させ、そしてその努力を認め、褒めることが不可欠です。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
これは、傾聴の姿勢と心理的安全性の核心を突いています。部下の意見に耳を傾け、存在を承認し、適切な権限を委譲することで、部下は主体性を発揮し、自律的に成長します。上司が一方的に指示するのではなく、対話を通じて部下の潜在能力を引き出す「対話型マネジメント」の考え方とも一致します。
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
これは、信頼関係の構築と長期的な視点を示しています。部下の成長を信じ、試行錯誤する姿を温かく見守り、感謝の気持ちを持って接することで、部下は安心して業務に取り組むことができ、最終的に大きな成果へと繋がります。
まとめ
同じ会社で働く中でも、世代によって価値観が異なるのは自然なことであり、どちらか一方が正しいというものではありません。しかし、上司が互いを承認・尊重し、感謝の気持ちを示すといった、心理的安全性を確保する対話型マネジメントの原則を実践することで、部下は安心して意見を述べ、主体的に行動し、自身の能力を最大限に発揮できるようになります。
このような部下との良好な関係は、個人の成長を促すだけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に直結し、組織に明るい未来をもたらすでしょう。
もし、一人でどのようなことが問題なのか分からなかったり、問題が分かっていても向き合うのが難しいと感じる場合や、より深く心の痛みに取り組みたいと考えるのであれば、きちんとしたカウンセラーによるオンラインカウンセリングを受けられることは、非常に賢明な選択です 。
ほんの一歩踏み出すだけで、ほんの少しのことで変わるきっかけになります。ぜひ今日からできることを試してみてください。

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